黙然日記(廃墟)

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産経新聞社の人事と決算。

人事:産経新聞社 - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/person/news/20080528ddm003060114000c.html

 どういうものか、ていうか株主総会に合わせてなのでしょうが、27日付で産経・日経・毎日・読売各社の役員人事が一斉に発表されました*1。以前も書きましたが、毎日jpはこういうベタ記事もネットに載せてくれるからありがたいなあ。とはいえこれは役員人事だけなので、実際の紙面で幹部級の人事も確認してきました。
 役員人事は順送りの感が強いというか常務の大安売りなのですが、常務取締役デジタル事業担当が新設され阿部雅美・産経デジタル社長が平取締役から昇格したあたりが注目されます。阿部氏が拉致問題の第一報(とされるもの)を書いた記者であることもそうですが、産経デジタルが稼ぎ頭の夕刊フジ・サンスポと並んで常務担当まで食い込んできたか、と。それから、斎藤勉氏が常務取締役に昇進していますが、正確な肩書きは「取締役編集・論説・写真報道担当・東京編集局長」から「常務編集・論説・正論・写真報道担当・東京編集局長」ということです。常務昇進のほかに「正論」担当が新たに加わっています。*2
 毎日の記事に掲載されたもの以外で注目されるのは、千野境子論説委員長が退任して特別記者になり、論説委員長には皿木喜久論説委員・特別記者が昇格する人事です。千野氏は取締役でしたが皿木新委員長は役員待遇ですらないようですね。皿木氏については http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080517/1211032488 とか参照。「土曜日に書く」の第1回目も担当していたので、昨年9月には次期論説委員長が見込まれていたのでしょうか。
 みんなが期待している、編集特別委員や客員編集委員、政治部外務省兼遊軍担当については、異動するともしないとも発表されていないようです。


 役員人事と同日に、決算短信も公表されています。

平成20年3月期 決算短信(連結) (PDF) - 産経新聞
http://sankei.jp/pdf/H20_m3_kettusan.pdf
平成20年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF) - 産経新聞
http://sankei.jp/pdf/H20_m3_kobetsuzaimu.pdf

 前期比で売上高は-1.3%と減少傾向が続きますが、営業利益は7.7%と回復しています。もっとも、その前年(2007年3月決算)が-38.2%という危機的状況だったので、戻して当たり前というか、まだまったくの焼け石に水というか。それ以外の部分は、正直言ってわたしにはわからないので、みなさま各自で読解してください。

*1:朝日新聞社だけ2月発表でした。http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080226/1204027608

*2:このへん、コメント欄でのasahichunichiさんのご指摘を参考にしました。