産経「主張」の特区観。他。

【主張】国家戦略特区　法人減税の具体化を急げ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130530/plc13053003270002-n1.htm

　安倍晋三政権の政策にはなんでもかんでも賛成の産経「主張」が、またなんか言っています。国家戦略特区については、大枠でいきなり大賛成をした上で、あれもこれも盛り込めと注文を出す形です。主眼は例によって「法人税下げろ」ですね。しかし《先進国で米国に次いで高い法人税》って゛きちんと調べたことがなかったので知りませんでしたが、米国より安いならいいじゃん、としか思えません。そのほかにも「解雇をしやすくしろ」とか、身勝手な主張ばかり並んでいます。産経新聞が産業界の代弁者であって国全体のことなど考えていないという、ひとつのサンプルでしょう。

【人事】産経新聞社役員、日本工業新聞社役員 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130529/biz13052905010025-n1.htm

　29日付ですが、役員人事が発表されました。注目は中静敬一郎論説委員長が取締役を退任して特別記者になり、新論説委員長に樫山幸夫論説副委員長が昇任する人事です。論説委員長は取締役になる慣例だったと思うのですが、取締役人事に樫山氏の名前がありません。どうなっているのでしょうか。いずれにせよ、産経の論説にこれで変化が生じるのかどうか、見守っていきたいと思います。中静記者は署名記事を読むかぎり、産経のなかでは穏健な（それでも世間的には極右の）思想の持ち主でしたが、全体の論説はご承知のように過激な右寄り路線でしたから、どちらにしてもあまり変化はないのでしょうが。