黙然日記(廃墟)

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古森義久氏とワシントンからの視点。

中国海産食品の安全性に危機感 米公聴会で対策強化訴え - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/141253

 古森氏は公聴会のことばかり書いているような気がしますが、いちいち傍聴しているんでしょうか? そればっかりが仕事なんでしょうか? まあ、ニューオーリンズで開催されたこの公聴会にまで行ったような気配はないのですが。
 で、中国が輸出する食品(特に海産物の)危険性が米国で議論されている、日本も油断するな! というニュースなのですが、こもりんってばイラク情勢スルーの他に、別のスキルも覚えたようですね。BSEはどうした。
 ついでですが、米国産牛肉のBSE問題については、わたしは少々天邪鬼状態です。というのは、周囲や売り場の反応を見ていると「米国産牛肉はBSEが怖いから国産牛にする」という、わけのわからない選択が目立つからなのですが。海産物にしても、米国に輸出された日本産のマグロ缶詰が水銀汚染で問題視されたことなども過去にありました。中国や米国の食品も危険ですが、日本のふつうの食品も、(おそらく)同じぐらい危険だということを、どうしてみんなすぐ忘れてしまうのでしょう。そういうわけで、米国産牛肉は条件付きで(吉野家は他に代え難い魅力があるので)食べますが、日本産牛肉は可能な限り口にしてないようにしています。
 そういう極端なひねくれ者への対応は別として、古森氏はBSEやポストハーベスト問題にいっさい言及しないのに、なぜか中国産食品の危険性はやたら強調するんですね。米国にもたぶん、「自国産食品は安全」という無根拠な信仰があるのでしょうが、いくら“ワシントンからの視点で報道"がセールスポイントだといっても、そこまで一体化してしまうことはないでしょうに。