産経抄のW杯観。
【産経抄】6月30日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/180630/clm1806300003-c.html
まあそんなわけで6月も末、ワールドカップも盛り上がっております。いろいろ糸。
日本代表はグループリーグ第3戦の対ポーランド戦で、ファアプレイポイントの差で一次リーグを突破できそうだとなると、ラスト15分間はひたすらポール回しをして、0対1での敗戦を選択しました。猛然と避難する人々もいたのですが(サムライらしくないとか、感動がなかったとか)、サッカーファンにしてみれば当たり前の戦略でした。それにしても、他会場の経過が動けば決勝トーナメント進出はならなかったわけで、大きな賭だったと言えましょう。
さて「産経抄」ですが。やっぱり「サムライらしく」とか言うかと思ったら、意外や意外、消極作を肯定しています。といっても、「正論」メンバーの櫻田淳氏がマキャヴェリを引用して褒めているから、安心して肯定している、という空気が感じられます。《日本人が好む潔さや、当たって砕けろの精神》とか、ぐだぐだ言ってますしね。「産経か好む神風精神」じゃないのか。
《そもそも、良いとか悪いとか道徳的に決めつけること自体に無理があろう》。だれも道徳なんか持ち出していません。自分がスポーツを“道徳”でとらえたいから、こんな発言が出てくるのです。そのあとに『藤枝梅安』を持ち出してくるのもトンチンカン。人殺しの善悪とサッカーの戦術を較べるなんて、さすがは「産経抄」としか言えません。