黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の党首討論観。

 月1回ペースの更新は保とうと思っていたのですが、もうあと数時間で5月も終わりです。宿題を片付ける子供のような。もうしわけない。

【主張】党首討論 「国の基本」を問わぬとは - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/180531/clm1805310002-c.html

 昨日の党首討論において、特に日本共産党志位和夫委員長の質問は迫力がありました。残念ながら、立憲民主党枝野幸男代表の質問は、プレゼン力が弱かったかなと。いずれにしろ両者とも、いま採り上げるべき問題に正面から向き合った質問でした。国民民主党玉木雄一郎共同代表は、この絶好のチャンスに安倍晋三首相を追い詰める気があったのか、いささか疑問です。ところで、なんで日本維新の会が出てきたの? 与党でしょう? 
 さて、維新の会と同じぐらい存在理由が不明な産経「「主張」ですが、まあ想像がつくように、マスコミの存在理由である政権監視などなにひとつする気がない、通常営業です。
 (枝野氏と志位氏は安倍氏と)《応酬を繰り広げた》というのは、どこを見ていたのでしょうか。質問になにひとつ答えず、はぐらかすとこだけに終始していた安倍首相の対応は、「噛み合っていない」としか言えず、応も酬もありませんでした。まあ、答える能力もなければ真実を語る気もないんでしょうけれどね。
 《国の基本》、民主主義の基本には、正確な情報の共有が当然の前提としてあります。公文書や統計データが出鱈目だったら、それをもとに議論するもなにもありません。また、「権力者が権力を濫用して利益を得ることはない」も、民主主義を越えた国家の基本前提です。こうした前提がいまの日本国で崩れているからこそ、国家基本政策委員会で議論する必要があるのではないでしょうか。当たり前のことから目を背けて耳をふさいで、嘘のための嘘を重ねる安倍政権と与党と、そのおこぼれに与る産経新聞に、国家を委ねることはできません。