黙然日記(廃墟)

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産経「歴史戦」、批判のために嘘を重ねる。

【歴史戦】アパホテルを中国外務省が批判 客室の書籍「南京大虐殺」を否定 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/print/170118/wor1701180001-c.html

【歴史戦】中国外務省がアパホテルの「書籍」批判 愛国キャンペーン強化か 今秋の共産党大会控え - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/print/170118/wor1701180048-c.html

 いずれも、北京駐在の西見由章記者。17日の段階では中国におけるSNS炎上を無視していた産経新聞ですが、中国外務省報道官の言及という形でニュースにしました。権威主義もあるでしょうし、この問題をできればこれ以上炎上させたくないのでしょうね。昨日、「なんでAPAホテルは儲かっているのか」と書きましたが、いま日本のビジネスホテルの主要顧客は、中国からの団体客でしょう。彼らは日本語を読めませんから、あんな本を置いてあっても気がつかなかったでしょうが、問題となればどうなるかは目に見えていますね。実際に、すでにキャンセルが発生しているそうです。
 この件は中国紙の環球時報がキャンペーンを張り、報道官の発言も同紙の質問に答える形だったそうです。あからさまな日本の歴史修正主義運動について「どう思うか」と質問されて、共産党政府の報道官が「好ましくない。反省が足りない」以外の回答をするわけがありません。ところが産経西見記者はこの発言を、民間への言及は異例なものだ、思想教育の強化だ、とあれもこれも並べ立てるのですね。この、下の記事だけでも、産経のやり口がどういうものかよぉっくわかるので、参考にしてください。

追記。

【歴史戦】「中国に負けるな」 アパホテル書籍、ネットで反響広がる - 産経ニュース
http://www.sankei.com/life/print/170118/lif1701180043-c.html

 日付が変わる前になって、関連記事が出てきました(無署名)。まあなんていうか、味方を鼓舞する戦意高揚記事ですね。ネットde真実の人々は燃え上がっているようですが、自宅警備員はビジホに泊まりません。いまのところ、中国からのキャンセルは《ほとんどない》(少しはある)そうですが、今後が見ものです。