黙然日記(廃墟)

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産経抄の構造的欠陥。

産経抄オスプレイのメリットに目を向けない「反米軍感情」に取り憑かれた人たち 12月22日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/161222/clm1612220003-c.html

 なんにだって、メリットはあります。原発だっていちおう電気は起こせるし、拳銃だって現実に存在してしまう兇悪犯が素手や包丁レベルだったら身を守る役には立つかもしれません。産経新聞だって、えーと、焼き芋を包むことには利用できます。問題になるのはデメリットの存在と、それがメリットと比較してどちらが大きいのかです。
 デメリットには感情論も含みます。東北産海産物については輸入規制などせず韓国国内市場での消費者の行動に任せればいいと思いますが、軍用機についてはそうはいきません。事故率が高くないといっても、オスプレイの事故は今後も確実に起きます。反対運動が間違っていると思うのは、オスプレイ反対だけを前面に押し立てる姿勢で、事故率が同等のすべての軍用機について強力に反対しなければなりません。
 熊本地震の援護にオスプレイが使われたといって、それはCH-47ヘリかなにかでもできたのではないですか。自慢の航続距離も、空中給油が前提なら、今回の事故原因が究明されるまで、あてにはなりません。給油中にホースとプロペラが接触したのが原因だ、と米軍はあっさり述べて、マスコミもそれをスルーしていますが、これは給油口の位置という構造的欠陥の可能性が高いのじゃないですか。文章構造上の欠陥なら「産経抄』のいつものことですし、産経社内の構造にも当てはまりますが。