黙然日記(廃墟)

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産経抄の感じる幸せ。

産経抄毛沢東田中角栄に「日本は選挙があって大変ですね」と語った…投票所に行ける国の幸せ 6月22日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160622/clm1606220002-c.html

 ぽろりと、本音が漏れていますね。毛が同情したのは、田中角栄率いる自由民主党が、いちおうは真剣な選挙運動をしなければいけない点でしょう。中華人民共和国にも選挙制度はいちおうあって、投票所に行くことができます。ていうか、行かないと大変なことになります。朝鮮民主主義人民共和国の国政選挙投票率が100%なのは有名な話です。
 だから普通は、「政権選択できる国の幸せ」と書くのですが、ここで産経抄はうっかり《投票所に行ける国の幸せ》と書いてしまっています。対外的な面子のために投票の形式だけ踏めばいい、政権選択はさせない、安倍様の信任投票だけすればいい、という本音ですね。角栄は「選挙はたいへんだ」と答えましたが「選挙がなくてうらやましい」とは、けっして言いませんでした。自民党一党支配が盤石だった時代においてもです。角栄のレベルが高いというより、今の産経のレベルの低さを象徴しています。