黙然日記(廃墟)

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産経抄の反戦平和観。他。

 なまり節に醤油を染みこませて、乾かして黴付けしたらどうでしょうか。醤油味の鰹節って便利そう。

【主張】高校野球100年 日本の夏の文化を次代へ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150807/clm1508070002-c.html

 このさいだから言っておきますね。ガキの球遊びに騒ぐな。やめろとは言いませんが、まわりが騒いだりもてはやしたりするから、本人たちも関係者も勘違いするのです。「それよりインターハイの卓球を全試合全国中継するべき」という意見を、産経新聞始めメディアはどう受け止めるのでしょうか。以前NHKに同じ質問をしたら「国民的関心が」という木で鼻をくくったような回答を得たのですが、毎年毎試合中継するから気にする人が増えるのです。それは高校バレーなどで証明されています。それにしても、「高校野球反対」のキャンペーンを張るメディアはないものですかね。産経ですら朝日主催の大会にこれですから。

産経抄】聖戦完遂と反戦平和 8月7日 - 産経ニュースhttp://www.sankei.com/column/print/150807/clm1508070004-c.html

 阿川弘之氏追悼コラム。心より哀悼の意を表します。合掌
 故人の主張に絡めて現在の世相を批判するのはいいし、「正論」執筆メンバーで文壇では(冗談交じりにせよ)右翼と呼ばれていた阿川氏ですから文句はないかもしれませんが、かつての「正論」文化人が今の産経新聞を見たら、どう思うのでしょうか。そういえば、かつては阿川氏とか阿久悠氏とか広く名前の知られた方が多かった「正論」執筆陣ですが、最近は産経界隈でしか知られていないような人が多くありませんか。坂村健氏と、厳密には「正論」欄執筆者ではありませんが櫻井よしこ氏ぐらいでしょうか。
 それはともかく、あの戦争中には「聖戦完遂」と唱えれば無茶が通った、戦後はそれが「反戦平和」の呪文になっただけではないかと産経抄は言っていますが、ぜんぜん違いますね。一部の人間*1の思惑によりわけもわからず唱えさせられた「聖戦」と、実際に痛い目を、これ以上ないほど痛い目を見た人々の口から自然と出てきた「反戦」が、なぜ同じなのでしょう。おそらく戦後生まれであろう抄子が、戦時中と同じように押さえつけられていると感じるのは、戦争体験の語り継ぎがまだ足りないということではありますが、抄子に想像力が無さすぎるという問題でもあります。

【主張】戦後70年談話 首相は「過去の断罪」排せ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150807/clm1508070003-c.html

 産経抄で思いがけず手間取ってしまったので、簡単に。戦後70年首相談話について、安倍晋三首相や周辺、そして産経「主張」は「未来志向で」と繰り返し強調しています。言い換えると「過去については知らんぷり」ということです。戦後70年という区切り自体が後ろを向いたものなのですから、談話が歴史を踏まえたものになるのは当たり前です。アジア太平洋戦争を「侵略戦争ではない(なぜなら侵略戦争の定義がないから)」とか言っているような有識者会議や産経の意見を取り入れることのないように、お願いします。
 《謝罪の繰り返しは関係改善を生まない》とか、もうね。じゃあ謝罪しなければどうなるのか。この文章を書いた産経新聞論説委員は、人間関係というものを築いたことがあるのでしょうか。

*1:その孫が、という話は嫌らしくなるのでしませんが。