黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経抄のブーメラン観。他。

 『勇気100%』の別バージョン、『微笑みをあずけて』に、マジ泣きしそうになりました。『勇気〜』も泣ける歌ですが。作曲の馬飼野康二氏と作詞の松井五郎氏すげえや。

産経抄】8月1日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150801/clm1508010003-c.html

 あたかも、文系の学問では証言を恣意的に選べるのだから科学ではない、とでも言いたげなんですが、法学会の「主流意見」というのは裁判所も無視できない存在なんですが、なにを考えているのでしょうか。
 あと、民主党は政権時代に法制局長官に国会答弁をさせなかったの二、自民党安倍晋三政権を攻撃するときになると元法制局長官の見解を持ち出すのはどうの、とか言ってますが、歴代自民党政権はこういう(安倍政権と違う)見解を示してきた、という証言を元長官がしているのであって、なにもおかしなことはありません。安倍政権が異常なのです。
 「憲法解釈は内閣が責任を持つ」という民主党政権当時の官房長官発言を持ち出して、ブーメランだブーメランだと喜んでいるので、この筆者がネトウヨレベルだなあと思うわけですが。

【主張】北京冬季五輪 まず人権問題を解決せよ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150801/clm1508010001-c.html

 北京冬季五輪には数限りなく不安要素があって、まずそもそもどんぐらい雪降るんだよ、という点が気になるのですが、もちろん人権問題も大いに気にかかります。しかし、こういうときだけ「人権」を持ち出す産経新聞には、もっと不信感を抱かざるを得ません。

【主張】東電原発事故 強制起訴には違和感残る - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150801/clm1508010002-c.html

 あれだけ検察審査会を持ち上げておきながら、いざ東電様の責任が問われる事態になると、このていたらくの産経「主張」です。東北地方沿岸で津波の可能性を予測できなかったと言い張るのも無理があります。ゼロリスクを求めるのではなく、防波壁を作るなら高さは10メートルじゃなく15メートルにしろというぐらいの要求が、過大なものとは思えません。産経は国民感情をいつも持ち出してきましたが、あれだけの重大事故に誰も刑事責任を問われないのはおかしい、という当然の国民感情は、無視でしょうか。