黙然日記(廃墟)

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産経の神話時代。

 スパムと冷凍ブロッコリとクラッカーとコーヒーがあれば、人間生きていけるよね。(なんかいきなり料理が面倒になったらしい)。

【ビジネス解読】安全神話も“捏造中”…中国新幹線、死亡事故「いまだなし」と報じるメディアの屁理屈 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/150629/prm1506290003-c.html

 (O)という半署名記事。6月30日昼前に新幹線で重大な事態が起きる予感がしますが、いまはまだ29日です。日本新幹線の「安全神話」は保たれています。2011年、中国高速鉄道での脱線転落事故は、40名の死者を出した痛ましいものとして記憶に残りますが、中ごくメディアが「アレは高速鉄道の死亡事故ではない、快速列車の事故だ」と言っているのだそうです。日本の新幹線に慣れているとピンときませんが、在来線も標準軌の国では、超特急も普通列車も同じ路線を通るので、ありえない話ではありません。しかしやはりこれは、強引にでっち上げた「安全神話」でしょう。
 では、日本新幹線の「安全神話」はどうなのでしょうか。1995年、三島駅での転落死亡事故は、国策としてなかったことにされているのでしょうか。旅客が降車時にドアに手を挟まれ、そのまま列車が走り出してホームから転落した事故ですが、まさかいくらなんでも「乗ってなかったから乗客ではない」とは言いますまい。日本新幹線の「安全神話」もでっち上げなのですが、産経は知らんぷりでこういうことをします。長年にわたって、原発の「安全神話」をでっち上げてきた体質が、こういうところにも現れているのでしょう。
 ついでに。この記事、《中国メディア》のソースとして、環球時報のネット版である環球網の記事を、サーチナ経由で引いています。環球網には日本から普通につなげ、翻訳サイトもいくらでもあるのですから、元記事に当たってみるぐらいのことはしたらどうでしょう。「サーチナ経由」と告白しているだけマシですが。