産経、ジオンの理想を促す。

　なんか朝から「UFO」という単語があっち行ったりこっち行ったりしていたのですが、『ドラえもんのえかきうた』か。世代的に『かわいいコックさん』しかフルで歌えないので、なかなか気づきませんでした。

【主張】高齢者の地方移住　魅力ある受け皿が必要だ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150606/clm1506060002-c.html

　お上、つまり安倍晋三政権肝煎りの有識者会議がおっしゃることなら、棄民政策にも賛同しようという産経「主張」です。高齢者にとっていちばんの望みは、できれば家族といっしょに、それがかなわなくともできるだけ住み慣れた土地で暮らしたい、ということでしょう。自分がその立場になって考えてみれば、すぐわかることです。東京への人口集中は極点に達し、人々は東京で生まれ、子を産み、死んでいこうとしています。東京がふるさとで、他に還る場所はないという人が、すでに大半なのです。だいたい、役人や政治家が頭で考えた大規模移住計画が、成功した試しはありません（旧ソ連など）。棄民政策の果てにはジオン公国による反乱が生じる可能性が十分でしょう。