黙然日記(廃墟)

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産経、前支局長帰国を慶ぶ。

 20世紀の、プロパーなクラシック作曲家で、いちばん好きなのはリロイ・アンダーソン。というか、他はぜんぜん評価してません。ご承知のようにアンダーソンは、大衆迎合のライトクラシックで一家をなした人です。評価っつーか、好き嫌いの話ですがね。
 トーキー映画とジャズが発明された1920年代以後、音楽の才能がある人間はみんな映画音楽かポップスに行ってしまったので、映画音楽をクラシックと認めるぐらいのことをしないかぎり、後世から20世紀(と21世紀前半)はクラシック音楽の絶滅期と言われるようになるでしょう。映画音楽をクラシックと認めて、なにか不都合はありますか? 不都合があるなら、オペラやバレエ音楽をクラシック扱いするのもやめてください。

【主張】前支局長帰国 重ねて起訴撤回を求める - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150415/clm1504150003-c.html

産経抄】あなたは被害者? 4月15日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150415/clm1504150004-c.html

 産経新聞前ソウル支局長の出国禁止命令解除は至極当然の結果であり、ご同慶の至りです。真面目な話。しかし、それに加えて、名誉毀損罪での起訴の取り下げまで要求しているのは、どうしたものでしょうか。この件についてわたし自身の判断は中立で、全支局長が有罪とも無罪とも思いませんが、裁判は裁判として受け入れる覚悟は必要ではないでしょうか。