産経「主張」が代わり映えせず。

　花の盛りの皆既月蝕が曇り空に終わったと思ったら、花の後に雪が降って、びっくりしましたね。「雪月花は一度に眺められぬ」と言いますが。（『ぱにぽに』のおかげで、変なことわざをずいぶん覚えました）。

【主張】電源構成　再エネ拡大に死角ないか - 産経ニュースhttp://www.sankei.com/column/print/150408/clm1504080002-c.html

　さてこちらは、びっくりするようなことがなにもない、いつもどおりの産経「主張」です。まあ、この代わり映えのなさに、ある意味びっくりしますが。
　再生可能エネルギー（《再生エネ》って略し方はどうなの？）なんて当てにならない、高コストだ、原発こそ安全で経済的で日本が採るべき道だ、という、要約してやるのもめんどくさくなるような主張を繰り返しています。原発が低コストで経済的って、いまどき誰が信じるのでしょう。始まりつつある廃炉の費用や、すでに実際にのしかかっている事故補償金を勘定に入れて、それでも原発が低コストだと主張するなら、算出根拠を示して欲しいものです。原発廃炉には、金で解決できない最終処分場問題も厳然として存在していて、「コスト」という言葉にはそうした意味も含まれるのですが、誰がその「コスト」を負担するのでしょうか。産経新聞社一者ではまかないきれませんよ。