産経「主張」のトップギア。

　誰かさんの円安誘導政策のおかげで食料品とPCパーツが値上がりしてどうしようもないですよ。

【主張】教科書検定　偏向是正を授業に生かせ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150407/clm1504070002-c.html

　「教科書」と聞けば「ヘンコー」としか頭に浮かばない産経「主張」です。ヘンコーは手品だけにしておきなさい。それはプリンセス・テンコー。
　外国の主張をちょっとでも書いたら「偏向」と決めつけ、（自民党政権下における）日本政府の主張以外は教科書に書くことまかりならん、国民はお上に従ってさえいればよろしい、という、こうまで単純に生きられれば人生楽でたまらないだろうなあ、とためいきをつきたくなるような「主張」です。単細胞がトップギアだぜ。かと思えば最後は育鵬社（と自由社）教科書の宣伝で、
　自国は大事ですが、自国中心主義はいけません。これは少しまともに読書をしていれば、特にSFを読んでいればおのずと身につくもので、たとえば「宇宙人に対して右と左をどう説明しますか？」。地球上なら「北に向かって太陽の出る方角が右」で済むのですが、宇宙では通用しません。こうした思考実験を積み重ねることで、「科学に絶対はない」こと、「自分たちの基準が絶対という観念は誤りである」ということが身についてきます。領土問題や歴史問題にも絶対的な価値観など通用しないと、教科書に記述することは、たいへんに意味があることなのですが、SFを読んでいない頭の悪い人にこれを教えるのは、宇宙人に左右を教える異常の困難が待っていそうです。