産経「正論」、歴史修正して恬然。

　シンセドラムという楽器は、YMOの高橋ユキヒロ氏が一般に紹介し、使ってみせました。それでみんな、プロも含めて「なんだありゃ、かっこいい」とこぞって真似をしたんですが、使いこなした人はほとんどいなくて、元祖を越えた人もおらず、ユキヒロ氏が使うからかっこよかったんだ、というオチでした。マンガ『気分はグルービー』でも、そういう雰囲気を描いたエピソードがありましたね。
　高橋氏の名前が出たので、ついでに豆知識。サディスティック・ミカ・バンド結成時のドラマーは、高橋氏ではなくつのだ☆ひろ氏でした。

【正論】年頭にあたり　「歴史の衝突」の時代に覚醒せよ：イザ！

http://www.iza.ne.jp/kiji/column/print/150105/clm15010505010001-c.html

　id:gaullisteさんのサジェストにより、印刷用ページをリンクするようにしてみました。こりは便利。ありがとうございます。
　渡辺利夫拓殖大学総長が、「安倍晋三首相への歴史修正主義者という非難は我慢ならん」と嘆いています。安倍氏と同じ歴史観を共有する渡辺氏としては、自分が非難されているように思うのでしょう。ええ、あなた方産経人士がまとめて非難されているんです。なにしろ《社会の支配的勢力がみずからの統治の正統性を訴えて歴史を編纂するというのはよくあること》と言い放ち、「よくあるがあってはならない」という説明もないのですから、学問の自由もなにもあったものではありません。これが、仮にも全国に知られた有名大学の総長が言うことでしょうか。「歴史修正主義」という言葉はホロコースト否定論者が名乗ったことで汚れてしまった、と嘆きますが、ホロコースト否定論と南京大虐殺否定論がどう違うのか、わたしには区別がつきません。中韓に限らず欧米のメディアからも安倍首相が歴史修正主義者呼ばわりされていることを、なにか、朝日新聞の捏造報道による左翼イデオロギーの陰謀のように言っていますが、普通に「多数派の意見」として受け止めることはできないのでしょうか。とにかくこんな人物が大手大学の総長を務め、全国紙の看板コラムの年頭第1回を飾っていることが知られたら、日本に対する「歴史修正主義の台頭」という批判はいや増すでしょう。だめだこいつら。