黙然日記(廃墟)

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産経も、どこかで見られてる。

産経抄】どこかでエンゼルが 1月6日:イザ!

http://www.iza.ne.jp/kiji/column/print/150106/clm15010605040003-c.html

 森永製菓のCMソング「♪だぁれもいないと思っていても どこかでどこかでエンゼルは いつでもいつでも眺めてる ちゃんとちゃんとちゃんとちゃんとちゃちゃあんと 眺めてる〜」。オカルト好きの「産経抄」は天使実在論のようで、米国南部の飛行機事故で7歳の少女が一人生き延びた事件についてそんな文脈で述べているのですがそれはさておき、この企業CMはフジテレビ日曜18時からのタツノコプロ枠でよく流れていました。『ハクション大魔王』『科学忍者隊ガッチャマン』などのころ。このタツノコ枠は紆余曲折を経て(いかにもバブル期のフジサンケイグループらしい某プロデューサーなどが絡み)、『炎のアルペンローゼ』でタツノコとフジの縁は切れるわけですが、「飛行機事故で一人生き延びて助けを求める幼い少女」のイメージから、わたしは『アルペンローゼ』を連想しました。奇妙な偶然というのはあるもので、なにもオカルトに走る必要はありますまい。

【主張】戦後70年談話 積極的に未来と歴史語れ 不当な非難に繰り返し反論を:イザ!

http://www.iza.ne.jp/kiji/column/print/150106/clm15010605030002-c.html

 戦後70年談話で、「歴史認識の表現からは逃げる」と表明した安倍晋三首相と、それを全面的に支持する産経「主張」という、おなじみのお笑いでございます。「戦後日本は中国(中華人民共和国)の近代化に協力してきた」ってのは、いったいどういう歴史認識でしょうね。共産党政権の存在を認めずに、マスメディアで最後まで中国総局を台北に置いていた産経新聞がそれを言うのは、なかなか鋭いギャグです。中国やロシアが戦後秩序や軍事バランスの破壊者であるとしても、それに低レベルで対抗して軍備強化する安倍政権が秩序破壊の同類と呼ばれるのは、致し方ありません。
 村山談話当時の自社さ政権における自民党の責任を口先で回避し、一内閣の判断を踏襲し続けるのはおかしいから変更しろ、と主張するのも、ずいぶん低レベルな跳ねっ返りです。この「低レベルな跳ねっ返り」、子供みたいな反抗心が、安倍氏と産経の共通点でしょうかね。