黙然日記(廃墟)

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産経野口記者の戦争犯罪観。他。

 5/22分です。ユンケルの顆粒は安くて(1包約100円)うまいです。錠剤はもっと安いけど(1錠約15円)、味がいまいち。効き目は値段に比例します、どうせプラセボ効果だから。

【軍事情勢】被害者に成りすました加害者 韓国がおびえるオーストリア正史(1/5ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140522/kor14052212150002-n1.htm

 のぐっちこと野口裕之記者の文章にツッコむためには、この駄文に2回は目を通さなければならないので、なかなか苦痛です。まず、JR恵比寿駅を通ると映画『第三の男』を思い出す、のは誰でもあることですが、そこから「韓国」と連想するというツカミからして、もう理解不能です。頭の中がいつも韓国でいっぱいなのね。らぶらぶね。いや〜ん♥ 
 オーストリアが「ドイツに占領された被害者」から「枢軸側に協力した加害者」へと立場を変えたことを持ち出して、韓国にも「正しい歴史認識を」、ついでにベトナム戦争での蛮行も謝罪せよ、と迫っているのですが、のぐっちはこの要求がふだんの大日本帝国正当化と矛盾すると思っていないのでしょうか。嫌韓のためならどんな二枚舌でも使う、実に低劣愚劣下劣な姿勢に、反吐が出そうです。そこまで言うなら、大戦中の朝鮮人将兵の蛮行にも謝罪を求めるべきではないのですか。できないでしょう、大日本帝国将兵による蛮行なのですから。「すべての戦争犯罪に謝罪と真摯な反省を」というのが「正しい歴史認識」のあり方です。決して、利己的な理由で使い分けていいものではありません。

【阿比留瑠比の極言御免】有事への覚悟−自衛隊を侮辱した加藤紘一氏(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140522/plc14052210050007-n1.htm

 のぐっちの愚劣な文章寄りは、少しだけ読む価値のあるあびるんです。それでも、ポジショントークには違いありません。加藤氏がしんぶん赤旗のインタビューを受けたことについて《元自民党の大幹部が喜々として共産党の機関紙に登場する節操のなさと良識の欠如》としていますが、今の自由新報や自民党お追従メディア(産経新聞のことです)に、加藤氏を登場させる度量がないというだけのことではないでしょうか。
 「多くの自衛官には実際に戦う覚悟がない」、従って集団的自衛権行使容認により戦闘の可能性が現実的になると自衛官のなり手が減り徴兵制に向かわざるを得ない、という加藤氏の論理は、いささか飛躍していると思いますが、わかりづらいものではありません。阿比留氏は、その前提となる「多くの自衛官の意識」を認めたくないから、論理の混濁だなんだと理解を拒絶しているのでしょう。最先端の戦闘機や潜水艦に乗る隊員の士気は高いかもしれませんが、自衛隊員の大半を占める陸上自衛隊の末端の隊員は、わたしの時代には「大型特殊免許が取れて再就職に有利だから」とか、今なら「とりあえず就職口がないから」という理由で自衛隊に入った人が、少なからずいます。エリート隊員のやる気と較べたってしょうがありません。加藤氏の論理を飛躍と批判する阿比留氏こそ、加藤氏の発言が《近隣国の自衛隊への侮りを招き、軍事衝突を誘発する》という、とてつもない論理の飛躍をしているのですから、あきれるばかりです。
 これでもあびるんの方が、総体的にはマシなんですからねえ。