黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経オピニオンの人治主義。他。

 5/23分です。

8月11日は「山の日」、法改正案が成立 祝日は年間16日に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140523/plc14052313090018-n1.htm

 オープニングトーク代わりに一般ニュースを。海の日があるなら山の日があってもいいのですが、8月に休日がほしい、お盆休みに絡めたいというのなら、なぜ15日こそを祝日にしないのでしょうか。いくさはあれで永久に終わりだ、という不戦の誓いをする国民の祝日が、なぜ戦後日本にはないのでしょうか。安倍晋三首相が靖国神社に参拝しつつ、おちょぼ口で「不戦の誓いをしに行った」と言ったのは、あれは嘘だったのでしょうか。嘘だったのですね。

【主張】教科書採択問題 「ゴネ得」許せば教育歪む - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140523/edc14052303080002-n1.htm

 沖縄県八重山地区の教科書採択問題は、竹富町が共同採択地区を離脱することで決着となりました。石垣市与那国町側が異常な教科書の採択をやめないかぎり、やむを得ない落としどころでしょう。記事中で触れられている茨城県大洗町のケースでは少数派を応援して自社系列教科書を採用させようとしていた産経新聞が、ここ八重山では育鵬社教科書のわずか数百部の拡販のために何度も「主張」欄を使ってきましたが、それももう終わりでしょうか。育鵬社教科書採用を譲らない石垣市与那国町の方が頑迷な態度に見えるんですけどねえ。

産経抄】裁判官が日本を滅ぼす 5月23日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140523/trl14052303060002-n1.htm

【主張】大飯再稼働認めず 非科学、非現実的判決だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140523/trd14052303090001-n1.htm

【編集日誌】「国益」見えぬ2つの判決 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140523/trl14052307480004-n1.htm

【浪速風】技術立国に死を宣言した司法判断 「万が一」も認めないとは(5月23日) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140523/wlf14052311310014-n1.htm

 はい。大飯原発運転差し止めと、ついでに厚木基地夜間飛行差し止めの二つの判決に、これでもかというぐらい産経新聞オピニオン欄が噴き上がっています。判決文を読めば、どちらも妥当きわまりない判断を法に従って出した判決に間違いないのですが、そうじゃないんだい、原発稼働は国益なんだい、どんなに論拠が否定されたってどんなに安全性に疑問符が付けられたって、ボクちゃんの言ってることの方が正しいんだい、という、ただの5歳児のわがままです。こう言っては5歳児に失礼かもしれませんが。5歳児は5年経てば10歳になりますが、産経新聞は80年経ってもそのままですからね。
 法に基づいた判断を認められない、(ボクちゃんの考える)国益に基づいて是を非にせよ、というのでは、中国や北朝鮮三権分立を理解せず政府ルートで日本の司法判断に文句を付けてくることに、産経新聞府は今後一切の批判ができないでしょう。

【歴史戦 第2部 慰安婦問題の原点(3)前半】元朝日ソウル特派員「日本人が無理やり娘をさらったら暴動が起きましたよ」(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140523/plc14052308320007-n1.htm

【歴史戦 第2部 慰安婦問題の原点(3)後半】当事者も否定した「日本軍連行」報道、日本外交歪めた元朝日記者、今も沈黙(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140523/plc14052313490023-n1.htm

 昨日お休みだったから打ち切りかと期待したんですが、連載「歴史戦」は続いています。だらだらと。または、ねっとりと。「前半」は元朝日新聞記者の前川惠司氏への取材です。見出しの「暴動」云々の発言は前川氏のものではなく、知人の発言だそうです。こういうの、どうなんでしょうね。ミスリードが得意な産経らしさが、つい出てしまったのでしょうか。元朝日記者といっても前川氏は、少なくとも’90年代前半の従軍慰安婦キャンペーンには批判的な立場らしく、いろいろと証言をしています。まあ、そうでなければ産経の取材なんか受けないでしょうけれどね(連載の前回で、若宮啓文朝日新聞主筆から取材を遠回しに断られたことを書いています)。こういう取材手法はよく見かけますが、どうなんてしょうね。まあ、取材せずに朝日の社内事情を憶測で書いたりするよりはマシですけれど。
 「後半」では、朝日が記事を仕掛けて宮沢喜一内閣に河野談話を出させた、というシナリオを提示しています。陰謀論、好きですね。最後は北朝鮮に話を振って引いていますが、連載(4)はどうなりますやら。まあとにかく、この(3)とここまでの連載を見てくると、事実の捏造までしてすべて朝日が仕掛けた反日キャンペーンということにしたいらしいのですが、ほんっとにこういうの好きですね。自分がやってるから他人も、と思っているのでしょうか。いや、産経がそんな捏造キャンペーンをしているとは思いませんが、陰謀論が好きな人は自分でも陰謀を企むタイプなんですよねえ。