産経九州の独立観。他。
5/10分です。ダービーマッチとは残酷なものです。
【九州は独立できるか?(1)】“日本の縮図”基幹産業は自動車・半導体・農業 新産業育成は不可欠(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140509/plc14050913240014-n1.htm
【九州は独立できるか?(2)】「オランダの奇跡」に学べ! 明確なビジョンと集中的インフラ投資は不可欠(1/5ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140510/plc14051009000001-n1.htm
産経新聞九州総局長は、まだ石橋文登氏なのでしょうか。昨年の大型連載【九州から原発が消えてよいのか】に続いて、昨日からまた、たーけもんな連載を始めました。なんばしよっとか。まあタイトルはキャッチーですが、内容は産業力の分析といったところで、案外まともです。ここからどうやっておかしな方向に持って逝くか、石橋総局長の腕の見せ所でしょうか。
もちろんここでの「九州」とは「沖縄を含まない九州」のことで、沖縄独立論は完全に無視されています。記事中で述べられているように仮に国防・外交を無視するとしても、独立論には文化的・歴史的独立性は無視できないのではないでしょうか。沖縄独立論を故意に無視した九州独立論を振り回すことは、やはりたーけもんと言わざるを得ません。
【安倍政権考】「憲法改正」の時代 政党、重み踏まえ行動出来るか(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140510/plc14051012270006-n1.htm
榊原智記者のこの記事には、安倍晋三政権のあの字も出てきませんが、まあそれはいいでしょう。政権が改憲指向で突っ走り、政局もそれに釣られているのは事実です。ただ、憲法改悪派があたかももう改憲が成ったかのように勝ち誇っているのが気に入りませんが。榊原記者は、まず非常事態条項、環境権の加憲から始めれば反対はないだろうから改憲が「現実的」とし、ひとつ変えればあとはなし崩しに、という意図を隠していません。しかし、非常事態法制は必ずしも憲法に必要な性格のものではありませんし、環境権も反対する人はいないでしょうが積極的に改憲のテーマとするような性格のものではありません。生活圏の延長として判例的にも確立しているものです。なにか他の権利、知る権利などを書き加えるときについでに加えても誰も反対しない、という性質のもので、これを真っ先に改憲の対象にしようとするのは、いかにもなし崩しを狙う悪だくみのやり口です。
改憲派がこういう態度だから、必要かもしれない憲法改正にも反対せざるを得ないのですよね。