まぼろし論のまぼろし。他。
5/9分です。というわけで、津軽三味線はファンクだ。ファンクはベースギターを鳴らしてなんぼですが、津軽の太棹は和楽器の中でベースに相当します。その太棹をハイテンポのソロで聴かせる津軽三味線の、ファンキーなこといったら。
南京虐殺否定を翻訳者が無断加筆 ベストセラーの著者が修正要求 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140509/amr14050910050004-n1.htm
「南京大虐殺まぼろし論」がまぼろしだったというオチで。共同通信配信記事ですが、よく産経新聞が掲載しましたね。関連記事もちゃんとフォローしています。共同通信配信記事ですが。
【阿比留瑠比の極言御免】護憲唱える「パリサイ人」たち 米大統領にまでご注進とは(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140509/plc14050911140007-n1.htm
聖書原理主義一丁入りましたー! いや別に、パリサイ人の比喩を使ったからといって原理主義とは限りませんが、産経タカ派記者が聖書を引用すると、どうしてもID論インタビューを思い出さざるを得ません。『新約聖書』の記述はイエス側の主観で貫かれているので、キリスト教原理主義者以外は、ユダヤ教内部の改革派と保守派という視点でとらえなおす必要があります。条文を厳密に解釈する保守派が本当に悪いのか、改革派の新しい考え方が本当に常に正しいのかは、冷静に判断する必要があるでしょう。改革派の方こそが実は原理主義で、経典の比喩すら現実にあったものとしてとらえ原始に回帰するような立場だとしたらなおさらです。キリスト教原理主義やイスラム教原理主義はそうした「改革派」として登場しました。なにを言っているのかわからなくなりましたが、「パリサイ人と呼ばれることは名誉かもしれない」という視点は持っていなければなりません。
「米大統領にご注進」というのも、阿比留氏による悪意のある表現です。実際にはバラク・オバマ米大統領にではなく在日米大使館宛に文書を提出した、という話を、なぜかそのようにすり替えてしまっているのです。そもそも、米軍が日本の集団的自衛権行使を要求し(守ってもらう側ですからね)、安倍晋三政権がその要求を後ろ盾に実質改憲に突っ走っているのですから、バックグラウンド側にクレームを出すのはおかしな話ではありません。《属国でもあるまいし》という慨嘆は、安倍政権にこそ向けられるべきでしょう。最後に阿比留氏に、フリードリヒ・ニーチェのこの言葉を贈りましょう(孫引きですが)。《みずからの正義について多弁を弄する一切の者たちを信用するな!》。