黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経の「平和は戦争だ」。他。

 5/3分です。『ああっ女神さまっ』って完結したのか……。終わらないモードだと思っていました。

【編集日誌】IE? エクスプローラー? - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140503/its14050309020001-n1.htm

 近藤真史編集長が、弁明のつもりで恥の上塗りをしています。《単に「エクスプローラー」ではフォルダやファイルを検索する別の機能と混同しそう》って、検索はWindows Explororの機能のごく一部であって(Windows 7以後はだいぶ強化されましたが)、Explororを「検索用のソフト」と呼ぶのはMSNのトップページを「検索用のサイト」と呼ぶようなものです(いろいろ皮肉を込めて)。近藤編集長は、ファイルの管理をやったことがないのでしょうかね。そういう人、いますよね。

産経抄】5月3日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140503/chn14050303250002-n1.htm

 さらっと触れておきましょう。中華人民共和国憲法のごとく、言論や集会、宗教の自由を形骸化させようというのが、自民党憲法草案や産経「国民の憲法」要綱です。もうひとつ、安重根がテロリストなら伊藤博文もテロリスト上がりです。また、どちらなら許されるという話ではありませんが、要人暗殺と無差別殺人は同じ政治的テロリズムであっても区別される必要があるでしょう。

【主張】憲法施行67年 9条改正あくまで目指せ 集団自衛権の容認が出発点だ(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140503/plc14050303060002-n1.htm

 もはや、「戦争のできる国」にしようという意図を、隠そうともしていません。なにを調子に乗っているんでしょうか。「集団的自衛権の行使容認は《日本とアジア太平洋地域の平和と繁栄を確かなものにする》バラ色の未来が開ける」という主張は、眉にたっぷり唾をつけて聞く必要があります。よくこんな、詐欺師まがいの文章を新聞社の社説として掲載できるものですね。《平和のため国の総力を挙げられないのが9条の下の日本だ》と、またもや「平和」という言葉をグロテスクに変形して利用していますが、「産経と安倍政権の言う“平和”は“戦争”の言い換えだ」という法則を当てはめれば、こんなに恐ろしい言い分はありません。さらに、「解釈改憲よりも堂々と九条を改定すべきだ」という正論を攻撃し、「どちらも必要だ」ともはや我が儘を通せればなんでもいい、という態度には、呆れてものも言えません。憲法記念日に考えるべきことは九条以外にもあるだろう、という指摘などは、産経のこの姿勢にはもはや馬の耳に念仏ですね。

【阿比留瑠比の極言御免/特別版】憲法改正の時節が到来する(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140503/plc14050312210009-n1.htm

 代わり映えしないからスルーしようかと思ったのですが、特別版だそうなので特別に取り上げておきます。集団的自衛権自然権って、どうなの? 個別的自衛権自然権だろうと思いますが。その行使に制約があるのも、何度も言っていますが浮気の自由と同じです。
 《いったん病気で辞めた首相が罵声や嘲笑を浴びてまで、どうしてもう一度首相の座を目指したか》。権勢欲にしか見えませんが。普通の人の権力欲と違って、ちっぽけなプライドを保つための「首相の座」なのですね、彼にとっては。首相の孫に産まれるという生い立ちは不幸ですが、同じ立場でもマンガ家やミュージシャンになるという選択肢もあったわけで、そのしょぼっちいプライドの保持に国運を懸けられてはたまりません。まあそれにしても、よく安倍晋三氏の腹の内を忖度するものですね。さすが運動家。