産経連載、だらだら続く。他。

　4/11分です。

【島が危ない　第２部　佐渡に迫る影（４）】高齢化「農業も外国頼み、トキと同じ」（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140411/plc14041107380005-n1.htm

【島が危ない　第２部　佐渡に迫る影（５）】過疎化…中国との関係強化「責められない」一方で「国は早急に対応を」（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140411/plc14041110300009-n1.htm

　「島が危ない」第2部は（3）で終わりかと思っていたら、電子版では11日になって（4）（5）が続けて配信されてきました。配信忘れですか。
　いちおう読んでみたのですが、農業の衰退、過疎化と、日本の離島、いや地方全般に通じる話ばかりで、佐渡島に特有の問題提起などありません。そこに無理矢理中国を絡めて、過疎化の隙間を中国が狙っているぞ、国境の島が危ない！　と、必死になって話を作り上げているのですが、どうしたもんでしょうかねえ。対馬でも沖縄でも宮本雅史記者はけっきょく同じことを繰り返していたわけですが、ここに来てますますひどくなってきました。大震災後、被災地在住の中国人たちが新潟空港から帰国するために仮避難所として使われていた新潟市内の体育館について、地元の議員という人が（元県議という人がやたら登場するのですが、どう見ても同一人物ですね）視察できなかったといって憤っているのですが、被災者にだってプライバシーはあります。他人の生活じろじろ覗きに行けるのが当たり前だなんて思っていないでしょうね。
　まあそんなわけで、忘れたころにやってくる「島が危ない」シリーズですが、次はどこで、どんな「危ない」を捏造するのでしょう。とっとと最終回の本州島にたどり着いてくれないですかね。

【主張】野党の責任　国益害する迷走目に余る（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140411/stt14041103240002-n1.htm

　自分たちと自民党の言うことは「国益に資する」、朝日や民主党の言うことはすべて「国益に反する」と定義して、「国益」そのものは定義しないのが、産経の方法ですね。
　海江田万里民主党代表が米国で、安倍晋三政権を批判したことについて、《おのずとわきまえるべき一線はあるはずだ》とのたまわっているのですが、なんですかその「一線」って。野党が必要な範囲で政権を批判するのは当たり前ですし、歴史問題で越えてはならない一線を越えているのは安倍首相の方でしょう。政権批判を一切許さないというスタンスなのかとも思いましたが、下野なう時代の産経による政権批判はなんだったのかと思い直しました。海江田氏には、安倍政権、ひいては自民党政権を許してはならない、政権継続は国益にならないという信念があるはずです（直接聞いたことはありませんが）。それに従って行動するから政治家なのであって、産経の言うとおりにしていたら、野党党首は海外で演説するとき、現政権にお追従を言わねばならないことになってしまいます。「とにかく安倍政権を批判する者は許さない」という産経の信念がこんなおかしなことを言わせているのでしょうが、自分で言ってておかしいと思わないのでしょうかね。