産経古森氏の怨恨。他。

　3/22分です。

【緯度経度】ＮＹタイムズ「安倍たたき」「反日」支える日本人学者　ワシントン・古森義久（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140322/amr14032208540001-n1.htm

　日本国際問題研究所（当時）の玉本偉氏といえば、古森義久氏の仇敵のような人物です。2006年8月ごろ、玉本氏の文章に古森氏が文句を付け、発表すべきではないと曰わったことから、著名ジャーナリストが言論弾圧をするのかと騒ぎになりました。思えば、わたしが古森氏のウォッチを始めたのもこの騒ぎがきっかけです。批判を受けた当時の古森氏の逆上ぶりは記憶に鮮やかなところですが、この「緯度経度」を見ると、いまだに恨みに思っているようですね。その恨みは玉本氏に向けられ（逆恨みってやつではないでしょうか）、いまこんなところで成年の恨みが爆発しています。玉本氏の方はそんな古森氏の想いとは無関係に出世を重ね、今はニューヨーク・タイムズの論説委員に就任しているそうです。NYTといえばこれも古森氏にとっては不倶戴天の敵、愛する米国で随一の反日左翼メディア（笑）ですから、もはや我慢のならないところなのでしょう。もっとも、敵は単一にして強大な方が、古森氏の精神衛生上はよろしいかと存じます。仮想の陰謀論を張り巡らせる必要がなくなりますからね。それにしても、かつて新聞社の論説委員として一介の研究員を叩いていた古森氏が、一介の特派員になった今、新聞社の論説委員になったかつての仇敵の影に怯えるようすは、ウォッチャーとしてはたまりませんね。まあ、産経新聞の論説委員とニューヨーク・タイムズの論説委員を比較するのもなんなんですが。

【一筆多論】昔の自民党に戻っていいのか　クリミア併合への危機感薄い　乾正人（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140322/plc14032209260006-n1.htm

　さてそれでは、現職の論説委員にして編集長はどんなもんかというと、こんな具合です。カネと利権にまみれた古い自民党か、政策や外交に目を払う新しい自民党か、という問いかけはあってもよいのですが、その新しい自民党とは集団的自衛権問題で安倍晋三総裁に従うことだ、という決めつけを出されると、「ちょっと待て」と言いたくなります。安倍総裁の軍国主義一辺倒に疑問を呈するリベラルな風潮がベテラン議員に残っているからとはいえ、それは政策における対立であって体質の問題に置き換えるのはすり替えでしかありません。こういう詭弁が、乾記者はたいへん得意ですね。