黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経野口記者のドイツ観。

 3/23分です。

【軍事情勢】日本は「ドイツを模範に…」 説教を垂れる中国に問う、困るのはどちらか(1/5ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140323/chn14032311110002-n1.htm

 日本が本当にドイツを見習って、いちばん困るのは産経新聞野口裕之記者でしょう。見出しだけで内容の予想がついてしまいましたが、「ドイツはアフガン戦争などで積極的に軍事支援し、前線に立っている。それを見習ったら困るのは中国だろう」というものです。しかしこの野口記者の記事には「なぜドイツにそれが可能なのか」という点が、すっぽり抜け落ちています。なぜって答えは簡単で、ドイツが第二次世界大戦のことを真摯に反省しているからです。ことあるごとに反省の態度を示し、政府は歴史の見直しなどいっさい口にせず、もちろん、首相がアドルフ・ヒトラーの墓に詣でるような真似は断じてしません。それに対して、ことごとくその逆をいき、同時に軍事拡張路線を突っ走る安倍晋三首相が、警戒され、指弾されるのは当たり前です。なにを「見習え」と言われているのか、常識のある人ならすぐ理解できるはずですが、野口記者には理解するための前提が(いろいろと)欠けているのか、わかっていて都合の悪いことには目をつぶっているのか、どちらかです。どうも最近、前者ではないかと思えてきました。