黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、絡む。

 さっきから酔っ払った友人が愚痴メールを何度も送ってくるので、適当にあしらっています。並行して見ているスレにも酔っぱらいが現れています。産経の見出し一覧を眺めていると、同じようなうんざりさを感じてしまいます。同じことばっかりねちねちねちねちと何回も、これが素面だったら怒鳴りつけてでも止めさせるところなのですが。産経新聞社はいいかげん、社内での飲酒を禁止した方がいいと思います。まさか素面でこのしつこさはないよね。

産経抄】日本人の名誉 2月22日(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140222/plc14022203320005-n1.htm

 日本人の名誉とは、「国際社会において名誉ある地位を占め」ることです。まず歴史を謙虚に見つめることから始めて、ドイツ人と同じぐらいの地位までにはたどり着きたいものです。
 籾井勝人NHK会長の発言を《問題ない》とか、山田宏衆院議員(日本維新の会たちあがれ日本系)を《松下幸之助翁の薫陶を受けた》とか、細かいところでいちいちイラつかせてくれます。《慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」(平成5年)の根幹を突き崩す証言》というのは、河野談話を読んでいない証拠ですね。そもそも、産経の記者で河野談話をまともに読んだことがある(そしてその表現を虚心に受け容れる気がある)人は、どれぐらいいるのでしょう。《「日本軍が20万人もの少女を強制的に連行し、性奴隷とした」という嘘八百》そんな主張をしている人はいません。風車に突撃するドン・キホーテですかあなたは。《彼〔河野洋平氏〕は小紙の取材すら拒否し続けている》当たり前でしょう。産経の取材を受けても捏造されるし、取材を受けなくても捏造されるんですから。《河野談話は日本人の名誉を汚した犯罪行為だ》前述の通り、日本人の名誉とはなにかを考えれば、それを汚し続けているのが産経とその一味、特に安倍晋三首相です。

【主張】慰安婦問題 談話見直しへ検証急げ 河野氏らの国会招致実現を(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140222/plc14022203330006-n1.htm

 「産経抄」の調子でやってると明後日になってもおわらないので、簡単に済ませようと思ったら、「上に同じ」で終わってしまいました。とことん無内容です。確認しておきますが、河野談話の根拠は元従軍慰安婦16人への聞き取り調査のみだったことが明らかになっても、その大筋は間違ったものではありません。その後の研究で多くの証言や証拠が集まりましたが、河野談話と大きく矛盾するものは発見されていません。もちろん、産経ら歴史修正主義者側が新たな証拠を発見したという話もありません(もしあったら、この「主張」が得々として掲げていたことでしょう)。河野談話の発表が、学問的には時期尚早だったことは言えるとしても、政治的には適切なタイミングであったことも言うまでもありません。「発表の時点で確証がなかった」ことは、その後の証拠出現を否定することにはならないのです。
 《慰安婦は「性奴隷」だとの誤解や虚偽宣伝》というのは、誤解もしくは虚偽宣伝です。どちらかといえば後者です。「(性)奴隷」という言葉は暴力による強制連行だけを意味するのではなく、人身売買や帰る方法を奪うことで(性的)労働を強制することを言います。暴力による連行だけを意味するのだったら、奴隷の子孫が奴隷として扱われた歴史的事実をどう説明するのでしょうか。
 河野談話を廃棄するとしたら、当然、新たな官房長官談話を出さねばなりません。それは言うまでもなく、最新の歴史研究に基づいたものでなければなりません。だとすると、河野談話とあまり変わらないものになり、談話を出し直す意味がなくなります。そう言うことを、産経は認識しているのでしょうか。

【編集日誌】理屈抜きの反日に理屈で反論 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140222/plc14022207350009-n1.htm

 五嶋清記者。理屈で議論して負け続けているのはどちらでしょう。

グレンデール提訴】河野談話の検証期待 慰安婦問題のあいまいさ あぶりだす狙い(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140222/amr14022201030000-n1.htm

 こんなタグまで作って盛り上がっているのですが、裁判の結果がどうなるかぐらい予測がつかないのでしょうか。それとも、騒ぐだけ騒いでいざ敗訴したら知らん顔でしょうか。いつもの産経の手口です。