黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の四本目の矢。

 2/18分です。

【主張】武器輸出三原則 平和に資する見直し急げ(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140218/plc14021803130002-n1.htm

 戦争ができる国にするための「積極的平和主義」というグロテスクな言葉が、「平和に資する武器輸出」なる狂気めいた概念を導き出してしまいました。ひとつ嘘をつくと、それを糊塗するためどんどん深みにはまっていくのに似ています。軍国主義と従米と無根拠な論説と、それらの矛盾をなんとも思わぬ産経新聞の論調は、「戦争は平和である、自由は屈従である、無知は力である」という『1984』の世界まで、あと少しですね。
 国連への自衛隊装備品提供については、検討の余地があるかもしれません。ただしそれは、国連中心主義という日本の外交・防衛方針をはっきりさせてからのことです。それ以外で産経「主張」が求めている、ライセンス品の輸出などは、ひとり軍需産業の利益になることでしかありませんし、そのために大きな国益が損なわれることを考えれば、許容範囲外です。そもそも、武器輸出にどんな大義名分があるのか、その肝腎な議論がすっぽり抜け落ちています。大義もなく一部の利益のために殺人の道具をばらまく行為を、産経は、安倍晋三政権は、国益になると思っているのでしょうか。