黙然日記(廃墟)

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産経の“正論”。他。

 2/16分です。

【日曜に書く】「大虐殺なかった」は正論だ 論説委員・石川水穂(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140216/art14021603200001-n1.htm

 産経新聞用語集によると、「正論」とは「自分勝手な思い込みによる暴論」を意味するようです。百田尚樹氏の「南京大虐殺まぼろし論」を、産経論説委員でも最右翼の石川記者が支援しているのですが、思い込み以外の根拠がどこにあるのか、さっぱりわかりません。まさか東中野修道氏あたりがソースじゃないでしょうし、なんなのでしょうね。学問的根拠もなく、「わかってるよね、読者のみなさんはわかってますよね」という繰り返しだけで内輪のループを形成し、暴論極論を正当化していく構造は、カルトに特有のものです。
 こういう“正論”が全国紙の産経新聞に堂々と掲載されていることが、世間にもう少し認知されれば、と思います。朝日新聞のウォッチや批判は巷にあふれているのですが、産経新聞へのそれは残念ながらきわめて限られています。当ブログ読者の皆様には、この事実を少しでも世間に広めていただきたいと願っています。

【あめりかノート】「失望」していない共和党(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140216/amr14021608140001-n1.htm

 それに較べると穏健と言っていい古森義久ワシントン駐在客員特派員ですが、安倍晋三首相の靖国神社参拝に関して捏造に近い詭弁を弄しているのはあいかわらずです。マルコ・ルビオ米上院議員共和党)が、政権による「失望」表明に否定的な見方を示したからといって、それが共和党全体の意見である、米国の半分はそうなのである、と主張しているのです。ルビオ議員は若手の人気政治家かもしれませんが、彼一人の意見が共和党を代表するものではないでしょう。これが通用するなら、小泉進次觔衆院議員の意見をもって、自民党を反原発政党と定義することができてしまいます。「米国でも共和党は日本(の安倍政権)の味方」という印象操作でしょう。まあ、古森氏にはいつものことで、「呆れた」という言葉も出てきません。