産経編集長の放送観。

【編集日誌】日本人のための放送を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140127/ent14012708180001-n1.htm

　乾正人編集長が、また紙面と関係ないコラムを書いています。誰のための紙面なのでしょうか。籾井勝人NHK会長の歴史認識に関する発言を《いずれも当たり前の話です》などとのんびり書いていますが、いずれも公共放送の長としてとんでもない発言です。《新会長には大なたを振るってもらいたい》という乾記者の希望に反して、籾井氏は就任早々の発言撤回に追い込まれました。
　（従来の）NHKに対する批判を産経および周辺メディアはしつこく繰り返していて、メディア相互の監視機能が働くのはよいことなのですが、いささか常軌を逸したというか観点のずれた批判が多いように思います。相互監視といっても、NHKが産経新聞という特定の1社をdisることはないわけで（産経の“スクープ”を否定するとかそんな形で恥をかかせることはあるにしても）、安全地帯からものを言っているような印象があります。歴史認識に関しては、産経周辺の異常な認識が安倍晋三政権お墨付きの籾井会長も共有しているわけで、これがNHK全体に波及しないかどうか、乾記者の期待とは別の意味で、スポンサーたる国民から監視していく必要があります。