黙然日記(廃墟)

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産経高木記者のいちゃもんぶり。他。

【高木桂一の『ここだけ』の話】弁当に「赤飯」、通行は「左側」指示、グッズの売り上げ300万円…共産党の“聖地”で見た党大会の舞台裏+(1/6ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140126/stt14012612010001-n1.htm

 いままで、見出しだけは比較的まともだったのであまり読んでいなかった高木桂一政治部編集委員のコラム(たぶん電子版のみ)ですが、今回はひどいのでざっと読んでみました。日本共産党党大会のリポートなのですが、最初から《日本共産党が〔略〕で開いた第26回党大会を開いた》とか書いてあって、げんなりします。こないだの「正念場の正念場」も高木記者じゃないだろうな。見出しの《弁当に「赤飯」、通行は「左側」指示》というひどいいちゃもんが目にとまったわけですが、内容はもっとひどいものでした。
 余計なお世話ですが、駅から2キロの会場を取材しに行くのに、産経新聞社ではタクシー代も経費で落ちないんですかね。2キロぐらいなら歩いた方が健康にいいのはたしかですが。この分じゃ、熱海駅までも各停だったんだろうなあ。党大会の会場で共産党関連書籍の販売ブースが出ていることを物珍しそうに書いていますが、高木記者の興味のありようがわかりません。さすがに本文では、弁当が赤飯であることと共産党のイメージカラーを結びつけたいちゃもんは付けていませんが、党大会が「お祝い」出会って何が悪いのでしょうか。いちゃもんは付けていませんが、会場の池に泳ぐ錦鯉や咲いている山茶花まで「赤い」とわざわざ書くにいたっては、正気でやっているとは思えません。(設置されているはずの)消防器具が赤い、と書かなかっただけマシなのでしょうか。
 党役員選挙が形式だけの信任投票であることを《上意下達》と批判していますが、自民党公明党も同じようなものではないですか。このあたりが産経からの批判のクライマックスでしょうに、前半で左側通行や赤飯の話ばかり延々と書いてしまって党大会そのものの話がないのはどうしたものでしょうか。産経の記者にまで便宜を図ってくれるオープンさには一言も触れられていません。共産党もいい面の皮ですが、こんなもんだと諦めてもいるのでしょうね。

【主張】子供の権利 甘やかさない教育必要だ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140126/edc14012603060000-n1.htm

 子供の権利、国民の権利が大嫌いな産経「主張」です。長野県の子ども支援条例(仮)の制定を前に釘を刺しているつもりらしいですすが、言っていることが滅茶苦茶で、まともな人なら誰も耳を傾けないでしょう。ただ、地方議会には(国会にもですが)まともでない議員が最近は目立つので押し切られてしまう可能性もあり、要注意です。
 産経は特に、子供が意見を表明する権利がお気に召さないようです。この条例案にせよ、そのもとになった子どもの権利条約にせよ、日本では特に虐待防止のため、また最近では貧困防止のために必要であることは言うまでもありません。そして「権利を確保するため」には「権利を唱える権利」が必要なことは、民主主義の鉄則です。産経はそれを理解していないと考えざるを得ません。