黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、しっちゃかめっちゃか。

【緯度経度】米側にも靖国参拝への理解 ワシントン・古森義久+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140125/amr14012508110001-n1.htm

 なんかもう、最初からぼろぼろです。安倍晋三首相の靖国神社参拝を非難する意見が米国では(圧倒的)多数だという現実の前に、なにをどうしていいかわからなくなってしまっているようです。「これは中国の陰謀による曲解だ」とか言っているのですが、米国の言論界に対して中国はそんな影響力はありません。「軍国主義の復活」「侵略戦争の美化」といった意見に対し、《だが、日本国内の反靖国派も、この非難が日本の現実にそぐわないことは認めるだろう》とつなげているのが、どう考えてもまったく理解できません。靖国批判派が日本の現実をどうとらえていると、古森氏は考えているのでしょうか。少なくともわたしは、「侵略戦争の美化」以外のなにものでもないと考えるのですが。
 米国務省局長時代に沖縄に関する問題発言をし更迭されたケビン・メア氏の文章を長々と引用し、彼の他にも同調者はいると強調していますが、名前は挙げていません。どうせいつもの、ケビン・ドーク氏やジェームズ・アワー氏あたりでしょう。どの時代のどの国にも少数派は存在して、その意見が尊重される米国は(日本もいまのところ)健全だと言えますが、だからといって大多数が批判している事実から目を背けることは、健全ではありません。それがわかっているからこそ、古森氏もしっちゃかめっちゃかの文章を書いているのでしょう。