産経阿比留氏の妄想？ 願望？ 他。

【櫻井よしこ　美しき勁き国へ】米への失望禁じ得ず＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010603160002-n1.htm

　たとえば1985年から靖国参拝が政治問題化したのは、当時の中曽根康弘首相が「公人」と称して参拝したからです。別に中国の政治的意図がそのときから働いたわけではありません。櫻井氏はこうした細かい嘘を積み重ねて、参拝があたかも正当なものであるかのように言い張ろうとしています。米国が「失望」を表明したのも、日中・日韓関係を憂慮したものであると同時に、米国の基本的姿勢として大日本帝国の精神的支柱の再現は許さない、という立場があるからです。もしかしたら、櫻井氏は日本と米国が戦争したことを知らないのでしょうか。こうして事実を無視しながら、《靖国問題と同じく、事実に基づいた長期的観察》とか、しれっと書いているのが信じられません。都合の悪い事実を完全に無視して都合のいいところだけ並べ立てる櫻井氏の詐術は、ここに極まれ利と言えましょう。

【阿比留瑠比の正夢？逆夢？】公明切り自維み連立　集団的自衛権で政界再編の予感＋（1/5ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010614220016-n1.htm

　元日付紙面で大スクープを発した（ただし他者はまったく相手にせず）阿比留氏が、論説委員たちにならって初夢を披露しています。
　公明党の山口那津男代表が演説で、中国のことわざを引用し*1安倍晋三氏の靖国参拝を牽制したことに対して、一国の首相を馬にたとえるとはなにごとか、と怒っているのですが、ことわざというのはそういうものですし、信仰対象を穢されて怒っている宗教の信者にしか見えません。
　安倍政権が集団的自衛権容認や改憲を本気で目指すなら、いずれ公明党との連立は解消せざるを得なくなるでしょう。その場合、参院でぎりぎり少数与党になってしまうので連立相手を探さねばならず、その相手が日本維新の会とみんなの党であることは十二分に考えられます。そういう意味では、必ずしも妄想とは言い切れません。言い切れませんが、阿比留氏の願望そのものであることも間違いありません。阿比留氏は、公明党の平和路線がよほど腹に据えかねているのでしょうが、こんな形で不満解消するのもどうかと思います。どうせならついでに「田母神俊雄氏の都知事当選」とか、願望を次々書き連ねてしまえばいいのに、と思ってしまいました。ちなみに今日のNHKニュースは、「都知事選に立候補表明しているのはまだ宇都宮健児氏一人」と報じていました。

*1:これは故事ではなくことわざですよね。