産経抄の総まとめ。

【産経抄】１２月２１日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131221/plc13122103160001-n1.htm

　先日も書きましたが、金を遣うことは誰にでもできるわけで、来年度予算案は過去最高額となりました。それで景気が上向くのならけっこうですが、着地点というかバブルのまとめ方は方策が立っているのでしょうか。もうあんなことは二度とごめんです。そんなアベノミクスバブルに文字通り酔っている「産経抄」ですが、ちゃんと理解しているのでしょうか。金融緩和策は民主党政権末期から採られていて、その効果が出たのがたまたま安倍晋三政権時代というだけであり、また米国の景気回復がちょうどこのタイミングになったことも影響しているわけですが、あたかも政権交代で経済が良くなったかのように言っているのもいつもどおりですか。特定秘密保護法を《大した抵抗もなく成立した》と認識しているのも、産経ならではです。
　今年のまとめのつもりなのか、後半は中韓への批判で埋めていますが、中国の習近平政権を反日扱いするのも無理筋ですし（もっとも《無理筋でも戦略を立てて一生懸命努力すれば夢はかなう》そうなので、反日扱いする努力を重ねているのでしょう）、ましてそれが前述の特定秘密保護法成立の前提になっているという言い分は、無茶筋です。最後は、今年に感謝するためにとして首相の靖国神社参拝を進めていますが、これはなんと呼べばいいのでしょうかねえ。とにかく、今年の総まとめのようなひどい「産経抄」でした。