産経、報道せず。他。

天皇陛下、山本太郎氏の脅迫事件を心配される : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131114-OYT1T01488.htm

　異例のご表明です。ご自身に関わるテロリズム（恐怖主義）事件で、誰よりもお心を痛めていらっしゃるのが今上であることは言うまでもありません。山本氏に刃物を送りつけた馬鹿者は、皇居前で百万遍土下座してから自首すべきです。
　そして産経は、事件のことは報じましたが、このお言葉のことはまったく報じていません。お心よりテロリストに与すると思われても仕方ないのではないでしょうか。

山本太郎氏に「切腹用の刀」　自民・鴻池元防災相 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131114/crm13111417510013-n1.htm
　「犯人は私ではない。私は近くに寄って、すぱっといくから。間接的な殺人はしない」とも述べた。

　ついでにこの馬鹿者も晒しておきます。国会はこの人物の出入りを禁止し、公安に通報すべきです。国会議員にテロリストがいるとは、恐ろしい話です。

【阿比留瑠比の極言御免】慰安婦問題の発火点、日本人弁護士の画策＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131115/plc13111513120015-n1.htm

　この人は馬鹿者というわけではありませんが、まあその。従軍慰安婦問題の初期から奔走した高木健一氏、福島瑞穂氏、仙谷由人氏といった人権派弁護士を、いかにも悪人であるかのようにあげつらっている文章です。政治的意図が入り込んでいるのは明らかですが、いまさら阿比留氏にそれを指摘したところでしかたないでしょう。「人権」というものを理解していないから人権派弁護士が悪人に見えるのでしょう。弱者である個人が強者である国家と戦うための武器が人権です。個人と国家を対比する思考がなく、前者が後者に従属するものとする時代錯誤で近代憲法の基本にも反する思考の持ち主だから、弱者を平気で踏みにじるようなことができるのです。国家主義者の間や産経社内では褒められるかもしれませんが、こういう人は人間としてどうなんでしょう。日本人は昔から、浪花節*1にもあるように、「弱きを助け強きをくじく」を美徳としてきました。なにも憲法を持ち出さなくても、人権派をdisる阿比留氏は日本人の心性がない輩だ、と言うこともできます。

*1:最近気に入ってよく聴いています。