産経大阪のアニメ観。
【大阪から世界を読む】「何でも反日」のくせに日本のアニメをパクる韓国の“恥知らず”…マジンガーＺ、ドラえもん、挙げ句は「韓国発祥」と言い出すタチの悪さ（1/3ページ） - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130918/waf13091807010000-n1.htm
いまどき『テコンV』を取り上げるという情弱ぶりにくらくらします。1970年代に粗製濫造されたB級巨大ロボットアニメをリアルタイムで観ていた目では、『ロボット・テコンV』が特にひどいパクリとは見えません。『マジンガーZ』との類似性で言うなら『空爆ロボグロイザーX』とか、ダイナミックプロ系の原作*1作品を除くなら『ブロッカー軍団IVマシンブラスター』などと大差ないように思えます。内容面でも、'76年時点で戦いにテコンドーを取り入れるというアイディアは、'78年に空手を取り入れた『闘将ダイモス』に先駆けるものです。むしろ（名作とされる）『ダイモス』が、『テコンV』の影響を受けているんじゃないか？ という気さえしてきます。『ドラえもん』『キャプテン翼』『けいおん！』などの舞台が韓国に変更され子供たちは自国製と信じている、というのも珍しい話ではありません。東南アジアでの『ドラえもん』、南米での『キャプテン翼』の扱いもそんなものです。我々も、『ブラック魔王の空中大作戦』*2などを、どこ製とは考えず楽しんでいました。この状況を、《日本のアニメさえも自国の発祥だと言い張る》と言い張るのは無理があります。それより『けいおん！』のタイトル表記から「！」が抜けていたり、他二作と違って原作者のかきふらい氏の名前が抜けている、記者の無神経さの方が気になります。そもそも、アニメの話をしているのに原作マンガ家の名前を列記するのも疑問なのですが。
とにかくこんな浅い知識でアニメを論じ、最初から決めておいた結論に落とし込むための記事です。《結論だけはいつも「反日」と決まっている韓国のロジックには、いい加減うんざりする》という産経嫌韓厨のロジックには、いい加減うんざりします。
