産経「正論」の離島観。

【正論】東海大学教授・山田吉彦　離島の民生安定で国の安全守れ＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130919/plc13091903290002-n1.htm

　コラム「40×40」もいつのまにか終わってしまい、ネタに困っている昨今ですが、常連執筆者だった山田氏とこんなところで再会できました。あいかわらずというよりパワーアップしているようで、なによりです。いまだに「対馬が危ない」とやっているのですから見逃せません。
　とにかくまず、対馬の海上自衛隊基地隣接地がまた新たに韓国資本に購入された、と嘆いているのですが、そもそもリゾート好適地に自衛隊基地がある、邪魔だ、という発想はないのでしょうか。最近NHKラジオをよく聞くのですが（今はFMの「ザ・ソウルミュージック」。至福のひとときです）、地方からのリポートをしばしばやっています。離島に限らずどこの過疎地も、なによりも観光客誘致に知恵を絞っている様子がうかがえます。ゆるキャラもB級グルメもご当地ヒーローやご当地アイドルも、そうした各地の努力の表れですが、黙っていても韓国人観光客が大挙して訪れる対馬の地の利が、いかに恵まれたものであるかを、まず認識しなければなりません。なすべきはまず観光立業であり、対馬の民青安定にはそれしかないのです。韓国資本に土地が買収される？　せっかくの観光業の利益が吸い上げられる？　日本資本がリゾート開発してこなかったことの怠慢をここで愚痴られても、困ってしまいます。山田氏や産経新聞がコーディネイトして、国内資本のリゾートホテルを対馬に建てれば、それで解決する話ではないですか。最初に産経が「対馬が危ない」と騒ぎ始めてから5年近く、時間的余裕はあったはずです。本気で「危ない」と思うなら、そのぐらいのことはしてもいいのではないでしょうか。口先だけで騒いで記事にして金儲けしているようにしか見えません。