産経大阪の衛星観。他。

　新聞休刊日なのでネタ切れです。関西ローカル版の夕刊から小ネタを拾います。

【浪速風】７年後の東京五輪、どう伝えられる？（９月９日） - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130909/wsp13090912110005-n1.htm

　五輪テレビ中継の歴史から、2012年五輪はソーシャルメディアが活躍した、7年後はなにが伝えるのだろうかという、まあまあ妥当なコラムです。予想はつかないこともなくて、4Kテレビか（新方式の）3Dテレビで放送しようとするが需要喚起には失敗する、といったところでしょう。
　ただ、《昭和３９（１９６４）年の東京五輪は〔中略〕衛星放送によって、全世界に中継された。》と書いているのは、どうしたもんでしょうか。衛星から各個の家庭に映像を届ける衛星「放送」と、放送設備の間で中継に使われる衛星「通信」は、まったく違うものです。1964年に衛星放送が実用化していたら歴史が塗り替えられ、1968年のプラハの春は各地に伝播しビロード革命になっていたのではないかと思われますが、もちろんそんなことはありませんでした。科学技術に弱い産経というより、これは放送・通信について語る際の常識レベルの区別ではないかと思うのですが、ほんとにどうしたもんでしょう。

【大阪から世界を読む】ローカル堺市長選?陰の争点?は「維新の存亡」、野党の再編にも影響?直撃?　（1/3ページ） - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130908/waf13090812000009-n1.htm

　ついでに、昨日の関西ローカル版から小ネタ。内容は別にいいのですが（自民と共産が対維新で相乗りしているという衝撃的な事実を書いていないとか、いろいろ不満はありますが）、関西版で堺市長選について書くのが、なんで【大阪から世界を読む】になるのでしょうか。産経大阪の脳内世界はどんだけ狭いのかと。