産経「正論」の歴史観観。他。
【産経抄】8月20日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130820/kor13082003170000-n1.htm
昨日も触れた、徴用工に個人補償を認めた韓国司法の判断に、それは法をたてにとって人を損なう「法匪」だと非難しています。報道をたてにとる「報匪」が、なにを言っているのでしょうか。
【正論】筑波大学大学院教授・古田博司 「不都合な歴史」書き換える韓国+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130820/kor13082003180001-n1.htm
朝鮮史専攻という肩書きに関わらず、古田氏に歴史を語る資格があるのか疑問です。さすがに顔料で衣服を染める*1といった馬鹿げた主張はしなくなりましたが、今度は植物性の染料がなかった理由を説明できていません。李氏朝鮮で白衣が着られたのは「好みだから」以上の理由があるのでしょうか。あるいはたとえば、韓国の法律用語は日本から輸入したもので、自主的に近代化したものではない、とか言っています。自主的近代化を成し遂げる前に植民地化され近代法が移入されたんだから、当たり前でしょう。ものごとの後先を入れ替える、典型的な詭弁です。他者を貶めるためだけに理屈を考えているとしか思えません。いや、こんな些末なことはどうでもいいのです。
古田氏は、韓国の歴史思想は「歴史の仲に未来がある」だと指摘します。なにを言いたいのかそもそもわかりません。上古に黄金時代を求める儒学思想のことを言っているのかもしれませんが、とても彼にそんな知識があるとは思えません。韓国や中国は《「思っているモノは実在だ」という思想》に支配されていると古田氏は主張しますが、「朝鮮史かくあるべし」という偏見の元に決めつけ、それがあたかも実害するかのように主張しているのは古田氏本人ではないでしょうか。