産経編集長の国家観観。
【編集日誌】国家観ある判断か - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130819/trl13081907210000-n1.htm
新日鉄住金が、戦時中の韓国人労働者への個人補償を認める方向、という記事*1は、産経のスクープだったそうです。近藤豊和編集長がそれを誇るのはいいのですが、個人補償に国家観を持ち出すのは疑問です。日韓請求権協定は、個人補償に関係ありません。次々に個人補償の訴訟が起こされたらどうするのだ、韓国だけでなく中国からも司法闘争が来るぞ、というのですが、そんなことは一企業に関係ありません。新日鉄住金という企業の対象国でのイメージアップが最優先でしょう。日本の代表的な企業たちが個人補償に応ずることでイメージアップを図れば、それは国家のイメージアップにも繋がります。産経の考えるつまらない国家観など蹴り飛ばすぐらいの効果があるのですが、近藤編集長にはそれがわからないのでしょうか。
