産経「正論」の連立観。

【正論】評論家、拓殖大学大学院教授・遠藤浩一 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130731/stt13073103360000-n1.htm

　《公明は「安倍暴走論」利用するな》という見出しが付いています。遠藤氏によれば、そもそも安倍晋三首相は暴走などしていないのだそうですが、どうなるでしょうか。これからを見守りたいと思います、というか、しっかり見守らねばなりません。安倍自民党に多くの議席を与えてしまった有権者としての責任です。しかしよく言われるように有権者の判断は絶妙で、参議院選挙で自公連立政権を大勝させたものの、自民党にぎりぎりで単独過半数の議席は与えませんでした。つまり現在公明党が、典型的なキャスティングボートを握っているのです。あまり指摘する人がいないのですが、これは今後の政局を見る上で、重要な点ではないでしょうか。自民党にとってみれば下駄の雪のごとく邪魔な存在ですが、蹴り払うわけにもいかないということです。
　その公明党が、自民党の集団的自衛権容認や改憲の動きに対して、抵抗を示しています。遠藤氏ももちろんこれが気に食わず、少数党が多数党をコントロールするとはなにごとか、と息巻いているのですが、連立政権やキャスティングボートの概念をわかっていないとしか思えません。