黙然日記(廃墟)

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産経に見えてないもの。

【主張】朴大統領訪中 日米との結束こそ重要だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/kor13062903180003-n1.htm

 5月の米韓首脳会談、6月初めの米中首脳会談に続いて、中韓首脳会談が開かれました。その間、G8サミットでの日米首脳会談は米国側から拒否されています。もちろん日韓、日中首脳会談も行われていません。これがなにを意味するか、こうして並べてみれば明らかでしょう。安倍晋三首相が各国から嫌われているのです。それはそうでしょう、第二次世界大戦下のファシズム日本を肯定しようという歴史修正主義者は、国際的にはネオナチと同列に扱われます。まともな国家指導者が、そんな人物と対話したいはずがありません。安倍首相も産経「主張」も、それを理解していないのか、理解した上で国際世論を舐めているのか、おそらく舐めているのでしょうが、それで通るはずがありません。歴史認識問題は、産経「主張」が常々言い張っているような中韓の言いがかりなどではなく、米国や欧州他の各国を含めた問題であることが、認識できていないのでしょう。戦後国連体制を支持する点で、中国と韓国と米国に差はありません。中韓といえば米国と切り離して考えたがる、視点の欠落というべきです。

【一筆多論】安藤慶太 グローバル化の波と学校教育+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130629/edc13062907350000-n1.htm

 ここにも、中韓と欧米を切り離して考える産経の悪弊が現れています。「グローバル化」といえば欧米化であるとして論じていますが、近隣諸国への視点が欠けています。安藤論説委員が教育問題について、中韓を敵視し、近隣諸国条項などに強く抵抗していることはいまさら説明するまでもありませんが、「グローバル化」といったときに近隣諸国への配慮もそこに含まれるという視点は、少なくともこのコラムにはまったく現れていません。