黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の投資家観。他。

【主張】西武株主総会 投資家との対話が重要だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130628/biz13062803070028-n1.htm

 フジサンケイグループといえばライブドアとの買収騒動が記憶に残るところですが、もし当時だったら産経は落ち着いて「投資家との対話を」なんていったでしょうかねえ。最近もあやうく牛丼屋(というよりは投資グループ)に売られそうになっていましたが、そういう文脈で読み返すとこの「主張」も味わい深いものがあります。
 西武鉄道への路線廃止や球団売却の提案は、地元メディアでは大騒ぎになっていました。この「主張」も《鉄道という公共交通機関を運営する社会的な役割と責務は重い。目先の利益目的の路線廃止など許されまい》と述べていますが、たとえば国鉄民営化のときに、産経はどういう立場だったのでしょうか。不採算路線の切り捨てに賛成していたのではないでしょうか。その結果が地域コミュニティの崩壊であることを、今は反省しているのだとしたら、そう明記すべきではないでしょうか。

朝日新聞デジタル朝日新聞投稿者に嫌がらせ ネットに個人情報、不審電話 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0628/TKY201306270499.html

 産経とは関係ない話です、いちおう。許し難い事件であって、こうしたことが根絶されることを望みますが、無理なのでしょうね。言論における実名制の勝ちというものを、わたしも理解していないわけではありません。なにがあろうと一個人として責任を取るという覚悟がなければ発言するべきではない、のかもしれません。しかし現実にこういう出来事がある以上、ヘタレなわたしは匿名性の中に逃げ込みます。他者を攻撃するための匿名ではなく、自己を守るための匿名です。そして匿名で発言する自由があるからこそ、この国の言論の自由は保たれると信じています。プロフィールの「匿名的存在。」という一行は、そうした意志を込めているつもりです。