産経「主張」のドキドキ観。

【主張】維新の会　憲法改正より内輪もめか＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130621/stt13062103090001-n1.htm

　日本維新の会共同代表の橋下徹氏と石原慎太郎氏がやり合っています。橋下正規軍に石原維新軍といったところで、シナリオを書いたのは先日維新の会から立候補を表明したアントニオ猪木氏ではないかと睨んでいますが、どうでしょう。まあわたしも当時は『宇宙刑事』→『ワールドプロレスリング』と観ながら本気で維新軍を応援していたので、有効な手ではあるのでしょう。そして産経も、本気で維新の会の「内紛」を心配しています。ただ、心配の方向が例によってあさってなので、笑ってしまいます。維新の会が退潮すれば参議院での改憲勢力が足りなくなる、というもので、自分の都合しか考えていないのがあからさまです。維新の会は改憲勢力ですが、うち石原派（旧太陽の党）は産経とともに、改憲そのものが目的なのに対し、主流の橋下派は改憲を改革のための手段だととらえているので、本来ならアドホックな関係だと言えるでしょう。産経が石原派や自民党安倍晋三氏の一派に対して期待するような、改憲だけに目の色を変える勢力ではありません。それを、改憲を唱えているというだけで「わーい、仲間だ仲間だ」と思いこんでしまう観察眼のなさが、産経「主張」の面白いところです。