産経「主張」の詭弁観。他。

【主張】中国首相発言　「日本が盗んだ」は詭弁だ＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130602/plc13060203100001-n1.htm

　中国首相の発言を読み返しても、特に詭弁らしいところは見あたりませんね。これは言いがかりと呼ぶべきで、詭弁とは違います。「詭弁」と呼ぶことで、より悪辣な主張をしているかのように、この産経「主張」は詭弁を弄しているわけです。

【編集日誌】証言軽視は許されない - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130602/kor13060209220000-n1.htm

　産経がスクープした拉致実行犯聴取のニュースについては、あいかわらず眉に唾をつけているのですが、内閣から「ノーコメント」というコメントが出たことで、半信半疑の状態ではあります。半分は信じるってことですね。中村将副編集長としてはもちろん自信たっぷり、と言いたいところですが、このコラムに微妙なニュアンスを感じることができます。偽情報や誤情報である可能性を、まったく考慮していないというわけではなさそうです。ただ、真実だったら重大なんだから軽視するな、という話です。つまり、自称元拉致実行犯から聴取していることが産経の取材通り事実だったとしても、その先の裏はとれていない、ということなんですね。いやいや、国家的犯罪の立証まで一新聞社に求めたりはしませんが、それにしてはいままでの報道があまりに自信たっぷりだったので、その落差にちょっとショックを受けた次第です。