黙然日記(廃墟)

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三系湯浅記者の平和観。

【日曜に書く】論説委員・湯浅博 平和幻想はやがて自由を失う+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130519/plc13051903250001-n1.htm

 第二次大戦中に書かれたアンドレ・モーロワ著『フランス敗れたり』を題材に、平和幻想を持っていたフランス第三共和政ナチス・ドイツに敗れたのはなぜか、と論じています。しかしウィンストン・チャーチルの予言に反してフランスはドイツ空軍に敗れたわけではないし、マジノ線が直接破られたわけでもありません。
 湯浅記者はもちろん、平和幻想を抱く今の日本と拡張主義の中国をフランスとドイツに重ねているのですが、戦略的な位置づけも異なれば、中西輝政氏が指摘するような専守防衛の発想が同じと言うこともありません。国連憲章も、部分的に武力行使を容認していますが原則として平和主義であって、湯浅記者の来平和主義否定は戦後体制、国連中心主義そのものへの挑戦です。それを理解しているのか、もちろん湯浅記者が戦後体制を否定しているとしてもちっとも不思議ではないのですが。