産経新憲法の総括。
【主張】緊急事態と憲法 私権制限が国民の命守る サイバー攻撃の備えが急務だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130504/plc13050403090007-n1.htm
産経新聞「国民の憲法」要項解説のおそらく最終回、非常事態対応についてと総括のようなことをしています。非常事態対応による私権の制限については、大規模災害を例に挙げられるともっともらしく聞こえるのですが、この憲法案が「戦争のできる国」とセットで出されていることに注目しなければなりません。戦争をする意志を固めたところで非常事態宣言を発して治安維持法や国家総動員法のような悪法をまかり通らせるもくろみがあることは容易に想像できます。制限できる私権に職業選択の自由が含まれているのはどういうことでしょうか。徴兵制を本気で考えているとしか思えません。
産経の憲法改定提案は1981年にさかのぼるそうです。「正論」路線をとって8年後ですか。32年間の集大成がこの「国民の憲法」要項だそうですが、32年かけてこんな穴だらけで根本的に間違った代物しか出せなかったところに、産経新聞の知的能力の限界が見えてきます。