産経「主張」の個人テロ観。

【主張】ボストンの惨事　無差別テロを断固許すな＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130417/crm13041703070002-n1.htm

　ボストンマラソンにおける無差別テロの犠牲者に哀悼の意を表します。同時に、イラクやアフガンなど世界中で、無差別テロが続いていることを忘れないようにしたいと思います。無差別爆弾テロには、大韓航空機事件のように国家が関わったものからユナボマー事件のように個人が起こしたものまでありますが、今回のボストンマラソン事件は個人もしくは小規模組織による犯行ではないかと思われる印象があります。
　さて産経「主張」は、テロを断じて許すな、と述べます。これには全面的に賛同します。そしてこれを機会に、日本でも通信傍受や会話傍受（盗聴）という捜査手法を広範囲に認めろ、と論じています。断固反対です。登庁は、大規模組織犯罪には有効かもしれませんが、同時に国民の権利を大幅に侵害します。そして、個人テロの防止には全くの無力です。盗聴や司法取引が本当に必要なら、大規模組織犯罪について正面から論ずるべきであって、こうした機会にどさくさまぎれに唱えるのは悪辣とも言うべき手法です。産経のいつものやり口とはいえ゛こんなことに利用されたテロ犠牲者にとってもたまらない話ではないでしょうか。