産経「主張」の栄誉賞観。他。

【主張】長嶋氏ら栄誉賞　「プロ野球」への顕彰喜ぶ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130402/bbl13040203240004-n1.htm

　プロ野球ってまだやってたの？　と、かつての栄華を知る者として言いたくなるわけですが。国民栄誉賞はだいたい政権の人気取りのために授与されるもので、違憲政権の安倍晋三内閣の支持率がおそらくピークの時期に出してどうするんだ、さすがKY、という印象です。応援する球団にかかわらず、長嶋茂雄氏はまちがいなく戦後を代表するスーパースターですが、松井秀喜氏がスターであるにしても長嶋氏と互角か、というと少し首をひねってしまいます。しかし産経「主張」は、そうした背景も読まず、ただ安倍政権による授与を手放しで褒め称えています。《「プロ野球」そのものに贈られる栄誉賞》というまとめも疑問で、松井氏は有力日本人選手のメジャー流出への流れを決定づけた存在ではないでしょうか。野球人としての松井氏への評価が、プロ野球への評価になるという視点は疑問です。

【主張】電気料金と原発　再稼働に一刻も猶予なし - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130402/plc13040203250005-n1.htm

　産経「主張」の原発再稼働要求にはもううんざりなんですが、定点観測の意味もあるので記録しておかないわけには生きません。「誰それが再稼働を求めている、もはや一刻の猶予もならない」というのなら、再稼働反対原発ゼロを求める声も巷にあふれています。そうした声には耳を傾けない、傾ける気がないのでしょうか。
　どちらにしろ円安に振れたことで、燃料購入費の高騰と料金への反映は避けられない状況です。仮に原発再稼働したとしても、ウラン燃料の購入費は円安によって高騰します。核燃リサイクルが夢物語である以上、構造は火力発電も原子力発電も同じなのです。原発再稼働にこだわる合理的な理由はありません。