黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の内輪ループ。

【主張】外資の土地買収 「安全と水」守る法整備を+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130401/plc13040103300012-n1.htm

 「対馬が危ない」「水が危ない」といった産経のキャンペーンが実を結び、国会質疑に外資の土地取得問題が持ち出されました。日本維新の会中山恭子氏が持ち出した質問です。水源地の土地取得問題は違憲政権安倍晋三首相の盟友であった故中川昭一氏が最後に取り組んでいたテーマでもあり、中山氏の夫である中山成彰氏らとのつながりもあるのでしょう。それを産経が社説で大々的に取り上げるのですから、内輪で何をやっているんだ、という印象です。
 首相答弁にもあるように、民間の土地取引は原則自由であり、規制を掛ければ掛けるだけ基地周辺や水源地の経済活動が停滞します。多くの住民や自治体が自衛隊等の基地を容認しているのは、その経済効果に期待するためであり、基地があるという理由で経済が停滞したのでは、周辺にとっては踏んだり蹴ったりというものでしょう。あるいは、安全保障や軍事のためなら住民の生活などいくら犠牲にしても良い、ということでしょうか。安倍首相周辺と産経の内輪ループは、国体と国民のどちらを優先して考えるのかという疑問が生じるところですが、こんなのは答えるまでもないでしょうね。