産経と環境テロリスト。

【土・日曜日に書く】モスクワ支局長・佐々木正明 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130317/erp13031703090002-n1.htm

　《日本に忍び寄る環境テロの足音》と題された一文です。ロシアで起きた環境テロ事件から始まり、世界各地の環境テロリズムを紹介し、（C・シェパード事件を別にしても）日本も他人ごとではない、一部でその兆候が見られているという警告で、これ自体は問題のないコラムです。環境保護は大切ですが、その手段がテロという暴力行為に依ってはなりません。環境や動物に対する愛情を人間に対しても示せないのなら、それは最初から虚偽なのだろうとわたしは思います。
　さてそれでは、どこに引っかかったかというと、環境テロリストのリーダーを解説したこの部分です。《虚偽と誇張を織り交ぜた狡猾（こうかつ）な宣伝戦略で勢力を広げ、一方でエコテロリストたちを養成してきた》。おやあ。狡猾というよりは底の浅い宣伝戦略ですが、別方向に虚偽と誇張を織り交ぜ、テロリストを容認してきた新聞社がどこかにあったような。前記環境テロリストの発言である《正義は法律の上に立つのだから》も、どこかで聞いたような思想です。方向は違えド、極端は同じ場所にたどり着く、ということでしょうかね。